2024
SHIBUYA PARK AVE. 2040 DESIGN COMPETITION
ちいさな公園を覗く
共同制作者:北條 達也 / Hojo Tatsuya
furniture / urban planning / unbuilt
2 0 2 0 年以降、私たちの暮らしのなかで「人と会うこと」がどれほど素敵な事か再認識してきました。
デジタル技術の革新、ライフスタイルの多様化、価値観の変化などに伴い、「通り」は交通機能以外の機能を持つことが期待されます。
2 0 4 0 年に向け移動の機会が減ることが予測され、私たちの「移動」は特別な意味を持つでしょう。
「移動」は出発点と終着点を結ぶ行為ではなく、楽しいコト・出会い・機会・会話・挨拶・・・など複数の点へ向かって足を伸ばす行為へと変化してくのではないでしょうか。
その変化のなかで「通り」は居場所を持つことで、これからの「移動」の点を多く作ることのできる「通り」となるでしょう。
そこで、” 様々な民間的公共空間を持つ” という、極めて恵まれた環境を持つ公園通りを中心に居場所を作ります。
通りで行われる行為・建物の機能やテナントに起因する行為をX S ~ X L に振り分け、それらに対応した「遊具」を設置します。
様々なスケールを横断した「遊具」により建物の機能を通りへと拡張させ、通りと建物の関係を構築することを目指します。
同時に通りで日常的に行われる行為にも目を向け、同時多発的に通りで様々な光景を生み出します。
ちいさな公園の管理・運用において「遊具」を組み込み、各公園で想定される行為によって遊具を使い分けることで、様々な特徴の公園が生まれることで公園通りに居場所をつくります。
ただの「移動」としての通りではなく、人々がそこで暮らしを営み、訪れるような居場所となる通りを目指します。
渋谷というカオスな都市の中の一部である公園通りは、建物と通りが連携を行うことで多様な街路空間を生み出せるポテンシャルを持った街路です。
建物と通りを結び、これからの公園通りを目指します。